【SF万華鏡】 新型コロナワクチンから北海道のホタテまで、温度管理を徹底したSFのコールドチェーン輸送
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生鮮食品や医薬品の輸送には、繊細な温度管理が欠かせません。SFは先進的なコールドチェーン輸送技術によって、コロナ禍でのワクチン輸送や農産・水産物の輸送を担っています。最近では北海道や九州からホタテ、カキといった水産物を中国にも運んでいます。
食品関係
SFコールドチェーンは2014年9月に設立されました。SFの世界ネットワークを充分に活用し、冷凍/冷蔵倉庫、温度制御技術および高度な管理システムを完備し、食品関係のお客様に安全で信頼出来るコールドチェーンソリューションを提供しています。
SFコールドチェーンは水産物、農産物、畜産物など幅広い分野で活躍しています。
2021年8月時点で、食品関連事業は中国国内193都市で展開。35カ所の冷凍/冷蔵倉庫(総面積20万㎡)を所有し、常温・定温・冷温・冷蔵・冷凍の5つの温度帯で管理が可能です。多種多様な食品それぞれに最も適した温度で保管・輸送サービスを提供しています。さらに2.3万台の冷凍/冷蔵車を所有。200種類以上の梱包資材を用意し、お客様のニーズにお応えしています。
冷凍冷蔵装置を搭載したSFのトラック
SFコールドチェーンはケーキ、アイスクリーム、ヨーグルトなどの冷凍食品や、マツタケ、上海ガニ、ザリガニ、ライチ、さくらんぼ、ブドウなどの水産物や農業物を扱う様々な企業に低温物流ソリューションを提供してきました。最近は中国国内のみならず、カナダ、東南アジアなど各方面にも食品を輸出しています。
2019年より雲南省のマツタケもSFコールドチェーンで日本に輸入し始めました。日本からも、現在北海道や九州のホタテとカキ等の水産物を中国に輸送しています。
医薬品関係
SF医薬サプライチェーン株式会社(中国語正式名:順豊医薬供応链有限公司)は医薬品輸送ソリューションを提供する会社として、2015年7月に中国広東省に設立されました。
2021年8月時点で、中国240都市でサービスを提供しています。医薬品専用倉庫を12カ所で展開し、総面積は約17万㎡。自社の医薬品専用車両を292台所有し、製薬会社や医療機関だけでなく、個人のお客様にも医薬品の輸送サービスを提供しています。
新型コロナウイルスの流行が続く中で、ワクチンの輸送にも積極的に取り組みました。多くのワクチンは2~8℃での厳格な温度管理が求められているため、保管から輸送までのコールドチェーン温度制御が極めて重要です。
当社の医薬サプライチェーンのワクチン輸送時には、倉庫とトラックの温度の監視・記録を徹底し、トラックの冷却システムも二重に備えています。万が一、システムの一つが動作しなくなった場合でも、もう一つのシステムが機能することで、輸送の安全性・安定性を確保します。
2021年8月30日時点で、SF医薬サプライチェーンにおけるワクチンの総輸送量は3億回分を突破しました。
順啓和テクノロジー株式会社 - SF包装研究室
貨物を安全に輸送するために、”梱包”は重要な鍵となります。
コールドチェーンに関わる生鮮食品や温度制御が必要な医薬品には特別な包装が必要で、SF包装研究室の順啓和テクノロジー株式会社(以下「順啓和」)がその役割を担っています。
順啓和は従来の貨物包装設計を改善しながら環境にやさしいグリーン包装を研究し、物流に関する特許権を450以上保有しています。中国物流業界の包装や技術標準の策定にも参加しました。数多くの輸送包装試験を実施し、資材の分析、温度/湿度テスト、RoSH分析(規制物質分析)など、食品と梱包資材の相性と安全性などを分析し、ベストなソリューションを生み出しています。