【Profiling SFer】SFは、IT企業だった!

2021.6.23
  • 姚萌(ヨウ・ホウ)

    順豊エクスプレス株式会社(SFインターナショナル・ジャパン)ゼネラルマネージャー。1997年交換留学生として来日。2001年千葉工業大卒。2003年早稲田大院修士号(情報工学)取得。NEC、ファーウェイ・ジャパン、ソフトバンク等を経たのち、20199月にゼネラルマネージャーに就任。

     

    1997年、私は交換留学生として来日しました。2001年に千葉工業大学を卒業し、2003年に早稲田大学で修士号(情報工学)を取得したのち日本で就職しました。このころのSFは創業からすでに10年が経ち、中国国内での物流ネットワークを確実に拡大してきたものの、まだ海外進出を果たしていませんでした。ある年の帰省時に、私はSFの宅配サービスを初めて利用しました。この時、スピーディな集配サービスと荷物を丁寧に扱うスタッフに好印象を持ちましたが、SFとの縁が後に思いもよらないところで深まることになるとは、知る由もありませんでした。

     

    社会人になって日本で家庭を持ち、根を下ろすことになった私は、日本で何度か転職を経験して来ました。理工系出身ということもあり、物流業界は私の転職先候補に入っていませんでした。人材紹介会社からSF日本法人でのオポチュニティを打診された時、なぜ一物流会社がIT出身の私に興味をもってくれたのか、不思議に思いました。

     

    そんな私の疑問を払拭してくれたのが創業者である王衛CEOとの面談でした。20代で起業し、30年足らずでSFを世界でも有数の物流企業に育て上げた王CEOは、中国のビジネス業界では立身伝中の人物。テレビ会議システムを介在して、私は興奮した気持ちでこの伝説の起業家と初対面しました。

     

    1時間強の会話の中で、王CEOSFを「お客様にエンド・ツー・エンドの物流ソリューションを提供するテクノロジー企業」に育てていきたいという願いを大変熱く語り、目標達成までのロードマップを共有してくれました。「姚君、これからの物流業界はAIIoT5G、クラウド、ビッグデータの有効利用によって輸送効率が大幅に改善されていく。SFも先端技術を通じて成長していかなければならないのだ」という王CEOの抱負を聞いて、私がそれまでに抱いていた謎が解けました。それと同時に、DX(デジタル・トランスフォーメーション)によって新たな企業価値の創出と自社の競争優位性を維持しようとする王CEOのビジョンに深い感銘を受けました。物流業界の門外漢ではあるが、長年ITICT業界で経験を積んできた自分を成長させてくれる次のチャレンジは「これだ!」と思い、入社を決意しました。

     

    今年で創業28周年を迎えたSFはグローバル物流業界の一員として、引き続き輸送力の増強や海外サービスネットワークの拡大を果たすべくインフラ投資、サービスの充実化、物流業務のデジタル化と自動化に注力し、さらにIoT技術の導入とビッグデータの活用により、お客様に輸送効率の高い国際物流サービスをご提供してまいります。

     

    日本法人である順豊エクスプレス株式会社(SFインターナショナル・ジャパン)もおかげさまで無事に10周年を迎えることが出来ました。この場を借りて、皆様の多大なるご愛顧ならびにご支援に感謝申し上げます。これからもお客様に信頼できる国際物流の総合ソリューションをご提供してまいる所存です。今後とも一層のご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

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