【万華鏡】EMS停止で問い合わせ3倍、配送サポートするSFインターナショナル・ジャパンの取り組み

2022.6.1
  • 今年3月から中国各地で新型コロナウイルスの感染が拡大し、物流網が混乱しています。4月下旬には日本郵政が中国宛てのEMS(国際スピード郵便物)と航空便と船便による小包の取り扱いを停止したため、ケリーロジスティックス・ジャパン(5月1日にSFインターナショナル・ジャパンから社名変更、以下「ケリー・ジャパン」)にも多くのお客様から「中国に配送できないか」とお問い合わせをいただくようになり、弊社スタッフは各地域の物流規制に関する政策を正確に把握するため、日々の情報収集に追われています。

     

     

    最新情報を公式サイトで提供

    中国はウイルスの感染が拡大した地域で高速道路の走行やフライトを制限し、感染を抑え込んできました。広い範囲を移動する配送員、そして荷物も感染拡大期には多くの制約を受けます。

     

    3月に入ると広東省深セン市や吉林省長春市で感染者が急増し、物流網も大きな圧力にさらされるようになりました。3月末に上海がロックダウンされると、同市内はもちろんのこと、全国の物流が混乱に陥りました。

     

    ケリー・ジャパンは毎日現地の政策や情報を収集し、配送ニーズの高い地域については公式サイトで配送が可能かどうかをお知らせしています。

     

    ただ、同じ都市でも住所によって状況は異なり、感染者が出た地域は突然厳しい行動制限が導入されることもあるため、より詳細な情報はカスタマーサポートにお問い合わせください。

     

     

    グループチャットで情報共有

    ケリー・ジャパンは中国各地の状況について日々情報収集をしていますが、全容を知ることは簡単ではありません。国土が広く、また、国としての方針があって省、市、区、街道、小区と行政単位が小さくなるにつれて、規制が少しずつ変わっていくからです。ロックダウンのような重大な規制ですら2、3日前に発表されるので、より小さな政策は発表と実施がほぼ同時ということも珍しくありません。

     

    お客様に最短で最新情報をお伝えできるよう、社内での効率的な情報共有を目的に、ケリー・ジャパンは社内のグループチャットを作成し、最新の状況を全員でシェアできるようになりました。

     

    ご依頼の一件一件を「どこまで」「どのくらいの時間で」「どのように」届けられるかを確認し、お客様にご理解いただけるよう努めています。

    東京ビジネスステーションのスタッフが輸出貨物をトラックに搭載している様子

     

     

    EMSとの通関の違いを説明 

    ケリー・ジャパンのエクスプレスサービスは法人、個人両方のお客様にご利用いただいていますが、日本郵政がEMSの引き受けを停止した後は、特に個人のお客様からのお問い合わせが増加しました。カスタマーサポートは1日のお問い合わせは5月に入ってから通常より3倍ほどに増加しています。

     

    お客様のご質問は「今、中国に送れるか」「どのくらい日数がかかるか」というものが最も多いですが、私たちからはこれまでEMSをご利用されていたお客様に、EMSとエクスプレスの通関の違いを説明させていただいています。

     

    簡易通関で20万円以下の荷物は申告手続きが必要ないEMSに対し、弊社で荷物を送る時は正式通関が必要になります。品目や商品の価格によっては関税がかかることもあります。

     

    上海の物流網は徐々にですが回復が進み、私たちもお客様の荷物をよりスムーズに短期間で配送できるようになると期待しています。ただ、オミクロン株は感染力が強く、今後他の地域で再びロックダウンが実施されたり、上海や深センのような大都市で行動制限が課される可能性もあります。ケリー・ジャパンはあらゆる事態を想定し、お客様のために最善を尽くせるようオペレーションの改善を進めてまいります。

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