【ケリー・ジャパン社員紹介】英語ができないのに日本の老舗メーカーから外資に転職、その理由は?

2022.6.1
  • 坂本 幹夫(さかもと みきお)

    ケリーロジスティクスジャパン セールス&マーケティング本部長

    2020年入社

    大阪出身

     

     

    SFインターナショナル・ジャパンに入社して満2年の節目でもある今年5月、社名がケリーロジスティクスジャパンに変わりました。セールス&マーケティング本部長として、新体制への移行を進めています。

     

    私は物流業界一筋、と言いたいところですが、実は大学を卒業して就職したのは大阪の老舗菓子メーカーです。そこで3年ほど営業として働く中で、サービス業でスキルを磨きたいと考えるようになりました。当時の仕事はスーパーや卸問屋を回って商品を置かせてもらうことでしたが、一生懸命営業して棚を取っても、商品が売れないと取り扱ってもらえなくなります。最後は商品力次第ということになり、もやもやしていたんです。それで、お客さんのニーズを理解して形の無い物を提案するような営業職を探し、行きついたのが物流業でした。

     

    27歳の時にフランスのフォワーダーに応募したのですが当時は全然英語ができなくて、パスポートも持っていませんでした。面接時に簡単な読み書きなど試され、素養は問題ないと理解されましたが、やはり話せないのはアドヴァンテージにならない。「給料半分でいいから」「語学は勉強するから」と頼み込んで採用してもらいました(給料は半分になりませんでした)。それから、社内のフランス人相手に英語の勉強をし、ある程度上達したところで、イタリアに2年間派遣されました。日本語が全く使えない環境で意思疎通しようと頑張っているうちに、英語も少しは上達しましたが、いまだに上手くなく出身地にちなんで大阪イングリッシュと言われています(笑)。イタリアではブランド品やその他イタリア商品の輸出に関する仕事をし、帰国してからはその経験を基に、企業に営業をかけたりしていました。

     

    その会社には16年勤めたのですが、幹部が本国から赴任するので、「現地採用」である自分のキャリアには限界があるように思いました。より大きな裁量を求め、欧州の同業に転職しました。転職時に5人ほどだった会社は、13年で50~60人体制に成長したのですが、営業の責任者だった私は苦労続きで、特に人の採用は大変でした。ただ、SFも同じ課題があるので、当時の経験が今になって色々と役立っています。

     

    このフォワーダーには13年在籍し、2020年5月にSFに移りました。前職の体制変更に伴う転職でしたが、新型コロナウイルスが発生し、1回目の緊急事態宣言のさなかの転職活動だったので、進んでいた話が止まったり、決して順調ではありませんでした。先行きが非常に不透明な中で、SFの方で有難く受け入れてくれると言うことでしたので、経験のないエクスプレス(宅配業)ではありますが決断をしました。

     

    フォワーダーとエクスプレスは同じ物流ですが、違いが大きく、最初は戸惑いが大きかったです。外資系企業に約30年いましたが、中国企業はまた独特で、決定のスピード感にびっくりする時もあれば、感心する時もあります。ただ、全体としては中国人と日本人の近さを感じることが多いですし、トップと社員の向いている方向は同じなので、やりがいがあります。

     

    やりがいといえば、SFジャパンの親会社であるSFホールディングスが2021年に香港を拠点とし、アジアの国際物流を手掛ける嘉里物流聯網(ケリー・ロジスティクス・ネットワーク)を買収したことに伴い、日本法人も冒頭で申し上げた通り、社名を変えてフォワーディングにも積極進出を図っていくことになりました。畑違いの業界に転職したはずが、思いがけずこれまでのキャリアを生かせる機会が巡ってきて、非常にわくわくしています。SFジャパンには私の他にもフォワーダー出身の管理職が複数おり、それぞれ責任感とともに大きなやりがいを感じています。

     

    この歳(年齢はご想像にお任せします)で新しい挑戦ができることに感謝しながら、お客様のために引き続き努力していきます。今後ともよろしくお願いいたします。 

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