【Japan Highlights】ケリーブランド生かし東南アジア、フォワーディング、Eコマース強化
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SFインターナショナル・ジャパンは親会社の順豊控股(SFホールディング)が香港の嘉里物流聯網(ケリー・ロジスティクス・ネットワーク)を買収したことに伴い、ケリーロジスティクスジャパン(ケリージャパン)として体制を一新しました。ニューズレター8月号に続き、姚萌社長から新体制における今後の目標を紹介いたします。
ケリーロジスティクスジャパン代表取締役社長 姚萌
SFインターナショナル・ジャパンは2020年、2021年から2023年まで成長のロードマップと2014年の目標を整理した「3プラス1」というビジネスプランを策定しました。今年が2年目ですが、おおむね計画通りに進んでおり、来年が仕上げの年となります。SFインターナショナル・ジャパンからケリージャパンにブランドを一新したことは、かねてからの目標である東南アジアビジネス強化に大きなプラスになります。
私たちはこれから2023年に向け、3つの計画を推進します。
1つ目は、東南アジアのエクスプレス(宅配)強化です。これまでも手掛けてきたのですが、東南アジアのローカルネットワークのリソースが限られており、大きくは展開できませんでした。ケリーはマレーシアにルーツがあり、同国やタイ、ベトナムで高いブランド力があります。これを生かして、我々は同地でのエクスプレスを一気に伸ばしたいです。
2つ目は、東南アジア向けのフォワーダー事業への進出です。こちらは新しいビジネスになります。ケリーの強いネットワークに加え、SFエアラインズも東南アジアの路線を拡充中で、SFインターナショナル・ジャパンにとって有望分野であると自信を持っています。
3つ目はEコマースの拡大です。楽天やアマゾンなど日本で展開するEC事業者は東南アジア向けのお客様を多く抱えています。私たちはアマゾンジャパンの正式サプライヤーですし、引き続き強化していきたいです。
3つのビジネス拡大に向け、組織体制も整備します。当社にはフォワーダーの営業体制がありませんでしたが、年内に海上チームとエアチームから構成される国際フォワーディングの営業チームを発足します。フォワーダー業務に必要なライセンスを取得次第、東南アジアのフォワーダー業務をスタートします。
また、Eコマースビジネスはこれまでエクスプレスのオペレーションのチームの一部としてやってきましたが、伸びている分野なのでEコマース事業部として独立させるつもりです。
2024年にエクスプレスで国内トップクラス、Eコマースは国内トップ3に入ることを目指し、人材募集も積極的に行っていきます。